協会について
外国人医療人材の育成と国際交流に寄与します
医療人材国際交流協会について
医療人材国際交流協会は、外国人看護師、介護士の育成・就労を支援する営利を目的としない団体です。
協会は、外国人医療人材(看護師、介護福祉士)を育成する学校と、彼らを受け入れる病院、施設等を会員とする一般社団法人であり、いわゆる人材紹介会社ではありません。協会の主な活動
- ・外国人医療人材プロジェクトの企画・運営 (現在、協会が対象とする外国人医療人材は、主に中国人とベトナム人です。)
- ・病院、施設等から拠出いただいた奨学資金の管理運営。 外国人医療人材への奨学金の支給。
- ・外国人医療人材に対する国家資格受験対策等の支援。
- ・病院、施設等に対する外国人医療人材受け入れに関する支援。
協会の会員規定
- ・協会の会員はA会員(病院会員、学校会員)、B会員(施設)、賛助会員です。
- ・A会員(病院会員)は外国人看護師を採用し活用します。
- ・A会員(学校会員)は外国人看護師、介護士を募集し育成します。
- ・B会員(施設)は外国人介護士を採用し活用します。
- ・A会員及びB会員は費用・資金規程に基づき奨学資金等を拠出します。
- 名称
- 一般社団法人医療人材国際交流協会
- 英語名
- International Medical Staffing and Education Asociation(IMSEA)
- 所在地
- 東京都福生市武蔵野台1-3-2
- 連絡先
- TEL:042-513-7620 FAX:042-530-2455
- 会員数
- 会員一覧参照
- 役員
- 【会長】原田 雅義(社会医療法人東明会 原田病院 名誉理事長)
【代表理事】畢 煜(新日本学院理事長、明晴国際語学院理事長校長)
【理事】櫻井 秀樹(医療法人社団秀仁会 理事長)
【理事】右田 敦之(医療法人財団興和会 理事長)
【理事】柿木 俊久(医療人材国際交流 事務局長)
【監事】穂坂 邦大(医療法人瑞穂会 副理事長)
医療人材国際交流協会の歩み
- 2012年04月
- 中国人看護師1期生2名が新日本学院に入学
- 2013年02月
- 中国看護師2名が日本看護師国家試験合格 4月に就職
- 2013年07月
- 新日本学院を中心に 一般社団法人医療人材国際交流協会を設立
- 2013年12月
- 最初の病院会員として 2病院が医療人材国際交流協会に入会
- 2016年01月
- ベトナム人看護師11名が新日本学院に入学 (ベトナム第1期生)
- 2016年09月
- 東京都病院協会に入会(賛助会員)
- 2017年02月
- 当協会主催「中国人看護師活用セミナー」開催
- 2017年04月
- 全日本病院協会に入会(賛助会員)
- 2017年05月
- 当協会が理事会設置法人となる
- 2018年01月
- 第1回事務部会開催
- 2018年02月
- 東京都病院学会にてランチョンセミナー開催
- 2018年03月
- 第1回看護部会開催
- 2018年06月
- 第2回事務部会開催
- 2018年07月
- 第1回帰校日イベント開催
第2回看護部会開催
- 2018年10月
- 全日本病院学会にてランチョンセミナー開催
- 2018年12月
- 第1回事務・看護合同部会開催
- 2019年02月
- ベトナム人看護師2名が 初めて看護師国家試験に合格
- 2019年04月
- 40名が日本の病院(病院会員)に入職
組織拡大に伴い定款を大幅刷新
介護コース第1期生33名が新日本学院に入学
- 2019年06月
- 当協会主催「外国人看護師採用セミナー」開催
- 2019年07月
- 第2回帰校日イベント開催
- 2019年08月
- 当協会主催「外国人看護師採用セミナー ㏌仙台」開催
- 2019年11月
- 第21回フォーラム「医療の改善活動」全国大会in仙台にてランチョンセミナー開催
- 2020年1月
- 一般財団法人国際未来人材育成機構様主催特別セミナー『病院再生への道しるべ』にて講演
- 2020年4月
- 83名の外国人人材が日本の病院・介護施設に入職。
累計で210名を超える看護人材を日本国内の医療現場に輩出。
ご挨拶

私は、昭和43年に入間市で病院を開設致しましたが、当初より看護師不足に悩んでいました。周辺の中堅中小の病院は大なり小なり同様な課題を抱えておりましたので、地元の医師会や病院有志と協力して、昭和61年に准看護学校を、平成2年に看護専門学校を設立しました。
更に平成15年ごろからは、外国人看護師採用に取り組みました。当時は様々な障碍があり、残念ながら実現させることができませんでしたが、中国看護師の状況を理解したという意味においては、今日につながる良い経験でした。
5年前には、埼玉県で唯一のEPA看護師受け入れ病院となり、2名のインドネシア看護師を受け入れました。一昨年1名は看護師国家試験に見事に合格し、私の病院への就職を果たしましたが、もう1名は残念ながら帰国を余儀なくされました。漢字の壁の高さを改めて痛感した次第です。
この間、私は中国の看護学校を何度となく見学しましたが、内容は素晴らしいものがあります。そして、このような経緯を経て、2013年4月に日本語教育機関である新日本学院を卒業した中国人看護師の採用が実現しました。現在は6名の中国人看護師が当院に勤務しています。
外国人看護師との交流は、少子高齢化を迎える日本にとって必須の策ではないかと考えています。外国人看護師の人となり、育成活動、病院での活躍ぶりなどをお伝えすることで、慢性的な看護師不足に一石を投じることができればと思います。
そして医療人材国際交流協会を通じて、国際交流の時代における外国人看護師受入れの意義が、日本の病院各位に少しでも伝わることを念願しつつ、ご挨拶とさせて頂きます。
平成29年1月
一般社団法人 医療人材国際交流協会
会長 原田 雅義

数年前、フィリピンEPA看護師候補者の日本語教育施設のため、在比日本領事館を訪問しました。 当時の担当官の「出稼ぎ目的のEPA実習生は果たして日本の国益につながるのか」との言葉がいまだに忘れられません。
私も二十歳の時「出稼ぎ」のために日本に来ました。三十歳頃までずっと、日本に残るか中国に帰るか迷っていました。しかし、今では住宅ローンも組んで、コツコツ銀行の利子を返済し、蕎麦や納豆を食べ、時には「和牛」に舌鼓を打つちょっとした贅沢もして、いつの間にか日本の生活に馴染んでいました。 最近は中国から帰って来る度に、日本のほうが落ち着くと思うようにさえなりました。
「出稼ぎ目的」の外国人をいかに地域の一員として定着させるか、それが日本の外国人受入政策のポイントではないかと私は思います。
6年前に原田先生をはじめとする有志とともにこの外国人看護師育成プロジェクトを始めました。私たちの目標は「資格取得」「就労支援」に留まらず、外国人看護師が日本人と同じように仕事をし、 仕事に対して日本人に勝るとも劣らぬ喜びを感じ、自分のコミュニティに愛着を持ってもらえるまでが使命だと考えています。
一方、外国人看護師の日本における勉学と生活を援助する会員病院のご期待に応えるため、今後、外国人看護師が就職病院に早く馴染み、長期の戦力として定着できるよう就職後のサポート体制を強化したいと思います。
また外国人看護師採用、人材マネジメントにおける様々な場面においても、協会はマニュアルの整備・事務研修・セミナーなどの形を通じて会員病院をサポートしたいと思っております。
私たちの看護師が「日本の習慣、文化を理解する優しい外国人看護師」と呼ばれ、思いやりと活気があふれる日本の地域社会に溶け込んで活躍する日が遠からず来ると信じています。
海を越えて。
平成29年1月
一般社団法人 医療人材国際交流協会
代表理事 畢 煜