グループ校の学生である張子燦さんが、日本語診療能力調査を受験し、見事来年2月の医師国家試験受験資格が認定されました。
上記調査は、母国で医師免許取得または医科大学を卒業している外国人が日本で医師国家試験を受験するために必要な調査項目です。言葉の壁を乗り越え見事受験資格を手に入れた張さんにお話をお伺いしました。
・母国ではどのような経歴を積みましたか。
中国で大学、大学院を卒業後、腫瘍の専門医になりました。研修医として3年病院に勤務していました。
・なぜ日本で医師国家試験を受験しようと思いましたか。
友人が新日本学院を卒業後、日本で看護師として働いていました。その友人から日本の病院での働き方を聞き自分には日本の体制の方があっていると思い、日本で医師になる決意をしました。中国では一度専門を決めて、病院に入職するとなかなか専門・病院を変えることができません。日本では専門も、勤務する病院も比較的自由に変えられるところが魅力だと思っています。
・日本語診療能力調査で苦労した点は?
調査では、日本語で患者さんとコミュニケーションを取りながらその人の症状や状態を見極める能力が見られます。医療の知識というよりは、日本語でのコミュニケーションの能力が重視されている点が大変でした。調査の1か月前からは、授業後に毎日先生と練習を積み重ねました。協力してくれた先生方には感謝しています。
・医師国家試験に向けて一言
試験まであと3ヵ月しかありませんが、限られた時間で精一杯勉強したいと思います!
将来は日本で放射線専門の医師になり、多くのガン患者さんを救いたいと話してくれた張さん。その夢の実現に向けて、2月の試験を乗り切ってもらいたいです。
先生一同応援しています。
担任の植松先生と張さん